葬儀に参列する際は服装は勿論のこと、髪型や髪色にも気を配ることもマナーのひとつです。近年では性別や年齢を問わず様々なヘアスタイルの方が増えていますが、葬儀に参列する際はその様な髪型であればマナー違反にならないのでしょうか。
今回の記事では、葬儀に参列する際の髪型マナーについてご紹介致します。
髪色のマナー
まず全ての人に共通して言えるのが髪色のマナーについてです。近年では様々なヘアカラーが流行しています。ですが葬儀の際には全体的に落ち着いた雰囲気と色合いの場なので、髪が明るすぎると悪目立ちしてしまいますので気を付ける必要があります。髪の毛の色も落ち着いた色にするのがマナーですので、髪を染めている場合暗めの茶色であれば許容範囲ですが、明るい茶色や金髪、派手な髪色などにしている場合にはスプレーなどで一時的にでも黒髪にしましょう。スプレーなどはドラックストアやバラエティーショップでも取り扱っていますので、可能な限り用意しましょう。髪色については寛容な世の中になってきていますから日常生活では支障がない場合であっても葬儀の場では違います。また、マナーや風習に重きをおいている方からする不快に思われてしまう場合もあります。今後のお付き合いに支障をきたすことになりかねませんから、葬儀の時だけでも落ち着いた色や黒髪にしましょう。
女性の髪形について
女性の方の髪型のマナーと一括りに言っても多種多様な髪型があります。今回の記事では大きく分けて髪が短い場合と長い場合でのマナーをご紹介致します。意外に悩みやすいのがボブくらいの長さです。ショートヘアであれば邪魔な部分はピンで留めたりといったような作業で事足りますが、ボブくらいの長さである場合は後ろでひとつに縛ることができなかったり縛る事が出来ても短い部分の毛が出て逆に崩れて見えてしまったり、かといって耳にかけてすっきりとした髪型をしたつもりでも動いた拍子に顔にかかってしまう事もあります。このような髪型の場合には無理に縛ろうとせずに、黒いピンを使ってまとめると良いでしょう。念のためにピンも余分に持参していくと安心です。
髪が長い場合であれは、低い位置でひとつにまとめるようにしましょう。全体にパーマがかかっている場合は毛先が広がってしまうのを防ぐ為に編み込みやお団子などにして全体的にボリュームを落とす様にすると良いでしょう。なお、喪服を着た場合はフケが肩に落ちるとかなり目立ちますので清潔にするように心掛けましょう。また、お葬式では会釈やおじぎ、お焼香などをする機会が多いため、髪が顔にかからないようまとめておくことも大切です。
男性の髪形について
男性の髪型も清潔感を感じられるものが理想ですが、過度なアレンジをせず清潔感を出す為にはワックスやジェルを使いすぎない事が大切です。普段であればワックスを使う際は毛先を立てたりアレンジを加えたりするかと思いますが、葬儀の際には髪のはねや膨らみを抑えるために多少使用する程度にしましょう。また、短髪の髪型でも髪がテカテカするほどワックスやジェルを塗るのはマナー違反ですので注意が必要です。お葬式の場では前髪が顔にかかりすぎる髪型はマナー違反ですので、目にかかるほどの長さであれば少しカットするかワックスなどで上手くまとめるようにしましょう。
男性でも長髪の方がいらっしゃいますから、その場合は女性の髪型のマナーと同様に顔にかかるような場合には後ろでひとつに結ぶ等しておくと良いです。もしもサイドの髪がゴムでまとめられない場合には耳の後ろで黒いピンなどで止めるなどして、清潔感のある髪型を保ちましょう。また、パーマをかけている場合にはゴムで後ろにまとめるか、短い場合はジェルなどで可能な限りストレートに近づけると良いでしょう。この際にもジェルなどのつけすぎには注意が必要です。